妖夢「・・・あの、皆そろって何で私の事描いてるんです?」 霊夢「んー、刀構えてるのが絵になるからじゃないかな。」 妖夢「そ、そーですか(テレテレ)」 幽々子「そーよー。あの世の中で、ここまで活き活きとした子はいないわ。」 妖夢「もー! そんなに誉めないで下さいよー♪」 咲夜「活き活きも何も、死んでるのだらけの中に半死半生が目に付くのは当然でしょうに。」 パチュリー「それ以前に、絵に納めるだけの姿を見せてるのはあなただけじゃなかったかしら?」 妖夢「・・・そ、そうかも・・・ですね。」 魔理沙「ていうかさ、他には毛玉やメイドや人魂以外に何かあったっけか?」 ルナサ「無いわ。私たちはモデルやるのは主義じゃないし。」 メルラン(?)「メルポ」(ガッ) リリカ「・・・姉さん。本当に姉さんよね・・・? 最近の姉さん、よくわからなくってー。」(手には姉を殴ったキーボードが) 橙「わぁ! 藍様お上手ですぅ。」 藍「こーいうのはな橙、見たまま描くんじゃなく、美化して描くのがポイントだ。お前もやってみるといいぞ。」 橙「はい!! 元が問題にはならないんですね!」 ルーミア「そーなのかー。」 妖夢「そういう迷信を信じちゃダメー!!」 フランドール「ねぇお姉様、描くの面倒になってきちゃった。」 レミリア「そう、じゃあそこのあなた、フランの相手をしてね。」 中国「ちょ! 妹様の相手はともかく、ちゃんと名前で呼んで━━━・・・。」(首根っこつかまれ引っ張られていく) 妖夢「・・・なんかもう、とりとめが無くなってきちゃったな・・・。」 チルノ「くろまくー、どんな絵になって・・・何、コレ・・・。」 黒幕「これはね、彼女の内面を描いたの。中々よく出来たわ。」 妖夢「・・・・・・みょ・・・みょん。」 紫「Zzz・・・藍、・・・今日は・・・揚物ね・・・。」 妖夢「・・・実家へ帰らせていただきます・・・。」 アリス「ア。ちょっと待って。」 妖夢「・・・何です?」 アリス「そーいう気の抜けた顔向けないでよ。写っちゃいそう。」 妖夢「あの、何か?」 アリス「あーごめんなさい、描き上がったから見て欲しくって。」 妖夢「・・・わかりました・・・?・・・え・・・うそ・・・。」 アリス「どうかな、それなりにイケてると思うけど。」 妖夢「・・・・・・・・・・・・。」 アリス「あー、気に入ってもらえなかったかしらね、ごめんなさい。」 妖夢「あ、いえ・・・これが私だって見えなくて。」 アリス「そう、謙遜しなくていいのに。」 妖夢「これ、家宝にさせて頂きます!」 アリス「ちょ! そ、そこまでの代物じゃないってば!?」 霊夢「いいじゃない。ねぇ、今度は私の事描いてくれない?」 アリス「え!? あ、うん・・・。」 そこに、宝物を得た半分幽霊の彼女は       他には変えがたい笑顔を浮かべていた。