燦詞『四響八謡詠夜唱』 # 「響」は「(紅魔郷の)郷」、「謡」は「妖」というのは和歌集ライナーノーツで書いた通り。 # 「四」は主人公が四組であることと、紅魔郷と共通の登場キャラが四人(霊夢、魔理沙、咲夜、レミリア)であることをかけている。 # 「八」は主人公が八組であることと、妖々夢と共通の登場キャラが八人(霊夢、魔理沙、咲夜、アリス、妖夢、幽々子、紫……藍(笑))であることをかけている。 # 「詠夜唱」は言うまでもなく「永夜抄」。 終わらぬ晩に 人と魔魅が飛んできた 「月を歪めたの だぁれ?」 # 夜明けの晩に 鶴と亀が飛んできた # 「うしろのしょうめん だぁれ?」 欠けた光の照らす世界を 砕けぬまじないで閉じ込めて # 「砕けぬまじない」「世界を~閉じこめる」で結界組のイメージ。四行の中で一番婉曲。 互い手を取る一人と一人 声重ね詠うは空射抜く魔法 # 「互い~」という言葉が一番似合うと思うよ、詠唱組。 # 「声重ね~」はマリス砲からインスパイアされた言葉。この行はストレートすぎた。反省点の一。 偽りの月夜に羽ばたいて 流れる運命(さだめ)に導かれ # 「羽ばたいて」とか「運命」とかレミリア的語句を並べる。 辿る旅路の往き着く先で 少女達は如何なる夢を見るものか # 「旅路」とか「夢」とか幽々子的語句。いや「旅路」って幽々子的じゃん? 千年の森 青い籠に閉じ込めた 麗しの君はだぁれ? # 青い籠=あの竹藪。麗しの君は輝夜でも、ウドンゲでも。 千年の檻 遠い過去に閉じ込めた 後ろの君はだぁれ? # 後ろの君=妹紅or輝夜。 # ここからは俺ワールド全開ですよ。 闇を払う白き輝きに 蟲たちも負けじと地を照らし # 「闇」はルーミア、「白き輝き」はレティを意味。蟲は説明不要ね。 心迷わす黒き颶風に 鳥たちも身震わせ高く啼きあう # 「心迷わす」はチルノ(紅魔郷の台詞から)、「黒き颶風」が橙。「身震わせ」も一応チルノにかかってる。 積もる時の伝う道の果て 燦然ときらめく虹の郷 # 「積もる時の伝う道」が慧音。「燦然と~」で七色人形莫迦と七色門番。 昏き森で臨む邂逅に この夜は一際高く騒ぎ出す # 「昏き森」はヴワル図書館を内包=パチェ。「臨む邂逅」が永四面。「一際高く騒ぎ出す」で騒霊姉妹。 くるりくるり 巡る廊下に灯した くるいくるう 赤い光灯した 異境の客人(まれびと) 世界惑わす技は 月への未来を幻と変えて # 以上、ウドンゲにして咲夜。 # 「未来」という語句は、ここに「未来永劫」という単語を入れようとした名残(苦笑) 永夜の番人 姫の近くはべりしは 友の希望たる叡智 永夜の番人 秘める誓い 我が意思は 共にあろうこの大地 # やりすぎじゃないかってくらい韻踏み全開。 # 「(希)望」と「あろう」で、永琳の得物の「Bow」と「Arrow」にかけてます。マジで。いやホント(笑) # 「我が意思は 共にあろうこの大地」は妖夢の詞でもあります。 # 「友の希望たる叡智」はパチェなり紫なりにかかってる気もしますが意識してません。つーか一年経った今気付いた(笑) 人の郷より墜ちた娘は 楽園に抱かれて罪を忘れ # 輝夜にして幽々子。 今宵も空の中央に舞う その姿 目も眩むほどに輝く # 「今宵」「輝く」で輝夜。中天にて輝き舞う様はレミリアも象徴。 忘れ得ぬ憎しみの炎は 楽園の奥静かに燃え # もこたん。「楽園の奥」以降はフランにもなぞらえている。 天地駆け抜く時を待ち侘び ただ笑う 狂喜に満ちるその声で # こっちは完全にフランぽく。 # まあ、藍/紫っぽいフレーズを入れられなかった点は負けだと思います。反省の一。 踊り踊り 踊る世は万華鏡 揺らり揺らり 揺れる童らの揺籃は # この辺は特に何も。というか自分の中の幻想郷のイメェジ。籃と藍がかかってるわけでもありません。 夜(よ)の黒 月の白 燃ゆる火と血の紅と 今宵はいずれの色に染まりゆく # 黒・白・紅と来れば勿論プリズムリバー……ではなく、黒・白で魔理沙、白・紅で霊夢を意図。 終わらぬ晩に 人と魔魅の開いた 須臾の宴の物語 # 永遠の宴のものがたり。