2003/02/12 <Zaurus SL-C700れびゅー Part IV>


さーて、最後のZaurusれびゅーは弱点暴露、裏技コーナー、周辺機器紹介と
盛りだくさんな内容で締めくくりたいと思います^^


そにょ11 システム情報-

設定タブの中で一番使うソフトが、
このシステム情報でしょう。

このZaurusちん。メモリ不足になりやすいんですわTT
PCライクに使えるようで、いくつも立ち上げるとすぐに
いっぱいいっぱい。ある意味Win9xのリソースよりも
デリケートに扱わないといけないのがなぁ^^;

その対策が各アプリにある「アプリを高速起動する」の
チェックをはずすこと。
参考までに↓

  全アプリON→空きメモリ4MB
  全アプリOFF→空きメモリ14MB

なんと10MBも空いてしまいますネ(苦笑)
でもネ、スワップファイルを作れば快適になりますよん^^
左図はその使用後に当たるありえねぇ数値ですもん(笑)
詳細は裏技の章でご紹介しまつ。

 


//Zaurusちんの弱点暴露^^;//

Zaurusちんの良いトコばかり説明したので、後は悪いトコを残すのみ(笑)
んじゃ、紹介しましょっか~。

・全体的にもっさり感
  アプリの起動の遅さが最大のネックなんですよねぇ。
  例えばカレンダーを「高速起動オフ」で起動すると5秒ぐらいかかったり^^;
  なおかつ、高速起動オフが搭載されてるアプリ少ないしノォ。
  んでも、一旦起動しちゃえば問題ないレスポンスですよん^^
・メモリ不足になりやすい
  そにょ11で詳しく述べましたが、使用メモリがたったの32MBしかないから
  重ったいアプリを3つ以上起動したら終わるやろなぁ^^;
  アプリを1つずつ使っていくのが無難な方法でしょうか。
・表示のレスポンスが悪い
  動画がカクカクしたり、背景画像・文字数がやたら使われているページを
  表示すると重たくなったりと、レスポンスが悪目なのよねんTT
  CPUやメモリ速度などボトルネックいっぱいなんやろなぁ。
  だからFlashプレイヤー未対応なんか^^;
・ファイルの複数選択ができない
  これかなり痛い仕様なんですよネ–; 例えば、メディアプレイヤーの曲リストに
  登録するとき1ファイルずつ入れないといけないんですわ。
  気休めとしてZaurusドライブ、SDカードリードライターを
  使ってWindows上でファイル操作ができますが、対応して欲しいですう。
  せめて、すべて追加・削除、存在しないデータを削除の項目があれば
  Media Playerのリスト編集が楽になるんですけどノォ。
・ファイル名の認識がイマイチ
  ファイル名に半角ドット(.)が入ってると、以降は表示されません!
  例えば、「ぼくらのうた-01.メトロポリタン美術館.mp3」は
  「ぼくらのうた-01」とゆー表示にTT これを直すためにわざわざ
  Windows上で修正し直さなきゃイケナイのがなぁ–;
  ちなみに、拡張子はちゃんと末尾のを認識してます。
・バッテリーの持ちが悪すぎ
  普通のPDAでは10時間以上持つのですがこのZaurusちん、
  たったの4時間50分しか持ちません! ネットをやると約1時間半に減少するしTT
  でも、普段通勤や仕事の休憩中に使ってる程度なんで、丁度良いといえば良いかナ。
  対策として替えのバッテリーを2つ買ってあります。小さいので持ち運びに
  困りませんからネ^^ ただし、交換すると再起動扱いになって約3分待たなきゃ
  いけないのよねぇ。また、画面を切ってMP3聴くと7時間半持ちます~。
・OSがやや不安定
  一度にアプリを次々とクリックしていくと、たまに一部アプリが起動できなく
  なってしまいます。これについてはOS再起動で解消されますが、面倒な方は
  プロセスマネージャソフトのWhatsUpOnZを導入させるのもいいかも。
  また、負荷をかけ過ぎるとアプリが落ちることもたまにあります


//Zaurusちん裏技コーナー//

ZaurusちんはオープンOSであるLinuxを搭載されてることもあって、
知識・技術があればターミナルでアクセスして様々なことができちゃいます。
ウチはそーゆー知識が無いんで、コードの意味はちんぷんかんぷんだったり(苦笑)
んでも、その中で導入したら快適になるだろうと思ったテクニックを紹介します~。

・スワップファイルでメモリ不足を解消!
  Zaurusちんは搭載メモリが少ないので、一度にたくさんアプリを立ち上げるコト
  ができません。それを解消できるのがスワップファイル(仮想メモリ)の作成って
  ワケです^^ この導入方法は様々なサイトで紹介されていて、いくつも試した結果
  ウチは上記リンクの方のソフト導入がオススメです。このソフトのおかげで、
  SDカードの抜き差しでスワップON/OFFが自動認識するんですよん☆
  Qtopia上で設定できるQswapもあるようですねぃ。

  ウチはSDカードに64MBのスワップファイルを作成しましたが絶大な効果でした^^
  潤沢にメモリが使えるので、PCライクに一度にアプリ立ち上げができるし、
  今まで切っていた「アプリの高速起動」をほとんどONにしたのでずいぶん快適に
  なりました! そりゃあモッサリ感はまだありますけどネ^^;
  あ、ちなみにデメリットは以下の通り。

   ・メモリカードの寿命を縮める
   ・ターミナルでタイプミスするとシステムがぶっ壊れる可能性アリ
   ・スワップONのまま、SDカードを引っこ抜くとシステム+SDカードが
    ぶっ壊れるらしい(爆)

  用法・使用量を守ってお使い下さい(笑)
  おかげで、アプリ6つ同時起動、タブブラウザ5ウィンドウ表示しても
  メモリ不足になりません~♪ PCライクに扱えます( =゚ω゚)ノぃょぅ
  ちなみに、スワップファイルのサイズは32MBで充分です。

・スワップこぼれ話
  ウチが把握しているスワップファイルに関するページは以下の4つです。
  思えばスワップを導入するために悪戦苦闘したおかげでターミナルを
  ちょっとですが扱えるようになったんですよね♪

   ・Qswap
     GUIでスワップが作れちゃう最も簡単なソフト。ただし8MBが限界。
   ・swapファイルを利用する?
     ターミナルで地道にコマンドを打つ方法。一番メンドイですが
     ウチはここでターミナルについて少し把握することができました^^
   ・sdswap
     ソフト+ターミナルの組合せでスワップが作れるトコ。
     コマンドがシンプルで、なおかつ抜き差しで自動認識するステキなソフト^^
   ・SDカード上へSWAP区画を作るツール (GUI版)
     んで、最後に辿り着いたのがこのページ。
     GUI上でスワップファイル用のext2形式と、その他ファイル用のFAT形式に
     パーティション分けが出来、しかもスワップファイル作成&自動認識まで
     してくれちゃうスグレモノ!

  スワップファイルは、ファイルシステムがFAT形式だと不安定なため、
  Linuxで使われているext2形式にした方がいいらしいとされてるそうな。
  が、ext2形式はWindowsでサポートされていないので、
  ファイルのやり取りができなくなっちゃうんですヨTT
  (実際にext2形式にフォーマットして試した人–;)
  そーゆー意味で、パーティション分けをしてくれるこのツールはかなりイケてます!

・ネットで自動時計合わせしちゃおう^^
  Zaurusを再起動すると、そのたびに時計設定画面になるんですが、これが時間の
  ずれやすい原因になるんです。そこでネットに繋ぐときに自動的に時計合わせを
  しちゃおう
とゆーのが、上記サイトで紹介されています。
  ソフトの導入と、メモ帳での編集、ターミナルのコマンド打ちが出来れば
  誰でも導入できますヨ~^^

  ウチはAirH”&無線LANカードがあるので、ダイアルアップ、LAN接続時に
  自動修正してくれるように設定しました。おかげで時計のずれを全く気にする
  ことが無くなったので、非常に(・∀・)イイ! オススメテクニックですヨ!

・Zaurus上でファイルの複数選択、リネームがやりたい!
  上の弱点コーナーで述べたように、Zaurusちんのファイル操作はかなーり
  イケてません。そんな時は、このZaurus File Managerを使ってみましょう☆

  ファイルの複数選択はもちろん、ファイル名の変更ができるのがイイ!
  ツリー、リストタブがありエクスプローラ風味で操作ができますし、
  Zaurusドライブやファイル操作ではいじれない、システム全体まで覗けるのが
  素晴らしい! ファイル名の認識も問題ない激しく使えるソフトです♪
  シャープさん~、これゼヒ取り入れて欲しいですう~。

  ちなみに、本体メモリーは「/home/Zaurus/Documents/」、
  SDカードは「/mnt/card/」のディレクトリにありますからねぃ^^

・どのアプリも起動を速くしたい!
  アプリのアイコンをタッチペンで長押しすると、一部アプリに出てくる
  「アプリの高速起動」。メモリを消費する代わりに起動が速くなる機能のことです。
  ですが、Zaurusちんのメモリが少ないこともあってか、すべてのアプリには
  この機能が搭載されていません。んでもワザ使えば出現させられるんですヨ~。
  んじゃ紹介してみましょうか^^

   ・ZEditorをインストール
     txt形式以外のファイルが編集できるエディタの1つがZEditorですよん。
     他にも様々なソフトがありますが、ウチはこれが使いやすいかナ^^
     インストール後、アイコンを長押しして、「ルート権限で実行する」に
     チェックを入れてください。これから作業するディレクトリは通常では
     編集したのが保存できない制限付きの場所ですので^^;
   ・いざアイコンを設定!
     「/home/QtPalmtop/apps/」のディレクトリに行くと、Qtopia上にある
     アイコン設定ファイル(*.desktop)がたーくさんあります。
     んで、設定したいファイルを開いて、「CanFastload=1」の1行を加えて
     保存しませう。これで「アプリの高速起動」が追加されます!

  ウチはスワップファイルサイズを64MBに設定したので、
  せっかくだから全アプリを高速起動ONにしてみました(爆)
  そしたら見事に不具合起きまくってしまいましたヨ(はう)
  それでは検証報告でも~。

   ・サクサク起動しますYO!
     特に嬉しいのは「Media Player」の起動が速くなったことですねぃ♪
     別にインストールしたのもしっかり速くなっています^^
   ・高速起動仕様に合わないアプリ
     元々高速起動が設定できないアプリを設定させてるのだから
     仕様に合わないアプリも確認しました。
     1つ目:起動速度が全く変わらないソフト。
       「NetFront、Hancom Mobile Sheet、Jeode関連」を確認しました。
       アプリの高速起動の仕様で作られたんじゃなさそうです^^;
     2つ目:なぜかOS起動時に立ち上がってしまうソフト。
       「文庫ビューア、Hancom Mobile Word、スワップ作成ツールの
       SD-CARD Utility、バックアップ/リストア、
       データ移行(SLザウルス)」の5つを確認しました。なぜ( =´ω`)
     3つ目:QVGA対応ソフトについて。
       「アプリをVGAに最適化して実行する」の切り替えは、
       アプリの高速起動を一度はずさないと固定されてしまうようです。
     4つ目:「ホーム画面設定」が正しく反映されないことが。
       これはアイコンの読み込みまでふっ飛ばしていたのが原因。
       仕方ないけど高速起動をオフにして解消しました。
     5つ目:「カメラ」は確かに起動が速くなりますが、2回目以降は
       カメラ画像が表示されません。メモリ常駐による不具合なんでしょう。
       これも残念ですが高速起動をオフにしました。
     6つ目:「Media Player」の曲リスト登録は、アプリの高速起動を一度
       はずさないと保存されないようですTT このアプリは起動時間の差が
       歴然なんで、曲入れ替えの時だけ高速起動をはずす程度にしてます。
   ・全アプリ高速起動ONは超危険
     試しに全アプリを高速起動ONし、再起動しても大丈夫だろうかと
     何度か試しましたが以下の不具合を確認しました。
     1つ目:1回ソフトを起動させないと高速起動にならない
       通常でしたら起動の時点でメモリに常駐するので、すぐに起動できる
       のですが、物理メモリの関係でそうなってるのでしょう。
     2つ目:正常に動作しないソフトが出現
       一部アプリで2回タッチしないと起動できなかったり、全く起動
       できない現象が起きるように。WhatsUpOnZでこれらアプリの
       強制終了で解消されました。やはり無理が来たのかナ。
     3つ目:OS正常起動がまれにTT
       そしてトドメがコレ。OS起動途中でハングアップして、起動し直しが
       延々とループする状態にTT まれに起動した時はラッキーなくらい!
       これは物理メモリの空き容量以上に、高速起動アプリを割り当て過ぎた
       のが原因
です。割り当て数を下げたら元に戻りましたから^^;
       ループになる現象はスワップファイルをONにしている時に起きます。
       この現象を止めるには、一度SDカードをはずした状態。つまり、
       空きメモリが極端に少ない状態で根性で高速起動アプリを減らすか、
       完全フォーマットするの2種類しかナイデスネ^^;
     4つ目:後遺症なのかメモリ食いつくし現象が
       上記現象が起きたときはフォーマットせざるを得ないのかと思った
       ほどでした^^; しかし、その後遺症なのか起動してる最中に
       どんどんメモリが食い尽くされていってメモリ不足になるという
       怪事件が発生! WhatsUpOnZで調査したところ、「qeserver」が
       たくさん起動していて、そのうちRUNになってるのがどんどんメモリを
       食ってられるのデスガTT 毎回OS起動後にこれを切って解消して
       いますが何でだぁー((((;゚Д゚))))
   ・一度に高速起動できる数は抑えて
     とゆわけで、高速起動をONにするアプリの数は控えめにしましょう。
     デフォルトではONにできる数は10ですが、ウチは12でギリギリでした。
     物理メモリの空き容量が限界域だってのがなぁ。
     次回新製品はぜひメモリ増量を希望します!

  とゆわけで、結構危険な裏技だってのが判明しちゃいましたね^^;
  でも、よく使うアプリが速く起動できるので大変快適になりました♪
  この設定を行ったことで絶対SDカードをはずせない状況になりましたが(苦笑)
  まぁ、ファイルのやり取りをする時はZaurusの電源を切って抜き差ししてるんで
  問題はないですけどネ^^

・Zaurusちんで伺かは動くの?
  Linux OSなんだから、UNIX環境で使えるnnixでイケるのでは?
  とゆー発想が浮かびますが、ZaurusちんのGUI環境はQtopiaなので
  ninixで必要なX-Windowsを入れる必要があります。
  どーやら、コチラでX-Windowの入れ方が紹介されてますが、めっちゃ面倒そう!
  今回のはかなり未知の領域なので導入は見送ります(苦笑)
  どなたか簡単に導入できるよう移植して欲しいなぁ~。問題はマシン
  パフォーマンスが貧弱なこのZaurusちんで動作できるかってコトですが^^;

  ちなみに、MIシリーズの方は以前リリースされていましたが、
  シャープからの圧力により公開停止している状態です。
  Java版は2年前から開発が停滞されてるのでこちらも現実的じゃないですネ。
  そもそも、Zaurusのインストールファイルはipkだし^^;

Linux Zaurusを扱う情報・アプリサイトは充実していてホント驚きました!
これ以外にもおもしろそうなアプリをインストールしたりと、
だんだん成長していくZaurusちんの姿に(=´∀`=)にゃーんなカンジなのですよ~♪
てゆーか、おもしろすぎですコレ(笑)


そにょ12 周辺機器01-

Zaurusちんの魅力にやられ、いろいろ買い揃えちゃった
バカヤロウなすし~です^^;
それぞれ左上~右下の順に紹介しましょう~。

・(デジカメカード)CE-AG06
・(カードリードライター)HPC-SDA01
・(PHSカード)AirH” AH-N401C
・(無線カード)GW-CF11HCF-PCM

 


そにょ13 周辺機器02-

CF、PCカードタイプの紹介の次は、
左上~右下の順にその他の周辺機器の紹介~。
本体付属の分も一緒に紹介しまつ。

・(本体付属)ACアダプター
・(本体付属)USB接続ケーブル
・(充電池)EA-BL06x2
・(充電器)CE-BC21
・(SDメモリーカード)HPC-SD512M 本体の中^^;
・(ボイスレコーダー)CE-VK1
・(その他)ステレオヘッドホン
・(本体付属)タッチペン

とゆーわけで、Zaurus SL-C700れびゅーはこれにて終了~。
結論。レスポンス・動画表示・バッテリーの3点の弱点が克服されれば
間違いなく最強のPDAかナ~。んでもウチはめっちゃ気に入ってますよん^^
このレビューを読んで、少しでもLinux Zaurusに興味を持たれたら何よりです♪


//関連サイト//

・公式ページ
  Zaurus Web Site
  Sharp Space Town for Zaurus
  SHARP Zaurus SL-C700 製品情報
  SHARP Zaurus SL-C700 Support Station

・アプリ・情報・ニュース
  A Way Out
  Agawa-Linux Zaurus
  How to mobile -private edition
  Walrus,Visit.
  Zaurus Archives
  ザウルスポッケにねじこんで
  ズル人間帝国 ver2.0
  廃屋
  文市の小箱茶室

・SL-C700記事
  ZDNN>VGA対応の「SL-C700」、18時間使える「SL-B500」
    ~2つの新ザウルス登場  
  ZDNN>写真で見るVGAザウルス「SL-C700」
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